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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科90巻6号

2018年05月発行

特集 目からウロコ 内視鏡時代の臨床解剖

《鼻領域》

篩骨洞・蝶形骨洞の手術

著者: 田中秀峰1

所属機関: 1筑波大学医学医療系耳鼻咽喉科・頭頸部外科

ページ範囲:P.420 - P.423

文献概要

POINT

●鈎状突起垂直部の切除を確実に行う。

●篩骨胞は自然孔からプルバックで開放する。

●中鼻甲介基板(第3基板)は,捲板から基板へ移行する部分で最も前方に突出して見える部分で穿破する。

●中鼻道側から上鼻甲介前端を確認する。

●蝶形骨洞自然孔を見つけて開放すると,より安全である。


*本論文中,動画マークのある箇所につきましては,関連する動画を見ることができます(公開期間:2020年5月まで)。

参考文献

1)鴻 信義:鼻副鼻腔の臨床解剖—より安全な手術・より高度な手術を目指して.日耳鼻115:530-533,2012
2)和田弘太:内視鏡下鼻内前頭洞手術—Building block theoryを含めて—.頭頸部外科25:133-138,2015
3)児玉 悟:篩骨胞とsuprabullar cell.中川隆之(編),内視鏡下鼻副鼻腔・頭蓋底手術CT読影と基本手技.3章-D,医学書院,東京,2015,pp41-51
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8)中川隆之:後部篩骨蜂巣と蝶形骨洞.中川隆之(編),内視鏡下鼻副鼻腔・頭蓋底手術CT読影と基本手技,医学書院,東京,2015,pp62-73
9)田中秀峰・他:術前CT及び術中における前篩骨動脈の同定.日鼻誌50:120-126,2011

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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