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特集 知っておきたい麻酔の知識
ペインクリニックで診る耳鼻咽喉科領域の痛み
著者: 北原雅樹1
所属機関: 1横浜市立大学附属市民総合医療センターペインクリニック
ページ範囲:P.558 - P.563
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●日本のペインクリニックは,過去10年間で大きく変化して「神経ブロッククリニック」から脱却しつつある。
●慢性痛の診療では,基礎疾患が見逃されていないことを確認しつつ,患者の生活習慣や心理社会的因子も考慮して診療を進めていく必要がある。
●慢性痛の治療では,鎮痛が主目的ではなく,ADL/QOLの向上を重視する。
●慢性痛の日本経済への影響は毎年数兆円以上と推定されている一方,慢性痛診療体制は世界に大きく遅れている。
●日本のペインクリニックは,過去10年間で大きく変化して「神経ブロッククリニック」から脱却しつつある。
●慢性痛の診療では,基礎疾患が見逃されていないことを確認しつつ,患者の生活習慣や心理社会的因子も考慮して診療を進めていく必要がある。
●慢性痛の治療では,鎮痛が主目的ではなく,ADL/QOLの向上を重視する。
●慢性痛の日本経済への影響は毎年数兆円以上と推定されている一方,慢性痛診療体制は世界に大きく遅れている。
参考文献
1)厚生労働省「慢性の痛みに関する検討会」(編):今後の慢性の痛み対策について(提言).http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000000ro8f-att/2r9852000000roas.pdf
2)森岡基浩:舌咽神経痛の診断と治療.口咽科26:39-45:2013.
3)日本ペインクリニック学会用語委員会:国際疼痛学会痛み用語2011年版リスト.https://www.jspc.gr.jp/Contents/public/pdf/yogo_itami2011.pdf
4)厚生労働省重篤副作用総合対策検討会編:重篤副作用疾患別対応マニュアル—消化器.http://www.mhlw.go.jp/topics/2006/11/dl/tp1122-1g03.pdf
5)国立がん研究センター.最新ガン統計.https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/summary.html
6)北原雅樹:非がん性慢性疼痛に対するオピオイド鎮痛薬使用の問題点.ペインクリニック35:21-28,2014
7)日本ペインクリニック学会 非がん性慢性[疼]痛に対するオピオイド鎮痛薬処方ガイドライン作成ワーキンググループ:非がん性慢性[疼]痛に対するオピオイド鎮痛薬処方ガイドライン https://www.jspc.gr.jp/Contents/public/kaiin_guideline04.html
8)Takura T, et al:The societal burden of chronic pain in Japan:an internet survey. J Orthop Sci 20:750-60, 2015
9)日本疼痛学会痛みの教育コアカリキュラム編集委員会:痛みの集学的診療—痛みの教育コアカリキュラム.真興交易医書出版部,東京,2016
10)認定NPO法人いたみ医学研究情報センター http://www.pain-medres.info/
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