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原著
デノスマブによる顎骨壊死の1症例
著者: 太田伸男1 東海林史1 鈴木貴博1 野口直哉1 角田梨紗子1 粟田口敏一1 石田雄介1 佐竹雅史2 篠原文明3 細谷誠3 峯岸英絵4 石塚正人4 小澤浩司4 田畑俊治5
所属機関: 1東北医科薬科大学病院耳鼻咽喉科 2東北医科薬科大学病院看護部 3東北医科薬科大学病院歯科口腔外科 4東北医科薬科大学病院整形外科 5東北医科薬科大学病院呼吸器外科
ページ範囲:P.573 - P.576
文献購入ページに移動ビスホスホネートなどの強力な骨吸収抑制剤は骨粗鬆症,骨転移性悪性腫瘍など幅広い疾患に臨床応用されている。近年この合併症の1つとして骨吸収抑制薬関連顎骨壊死(anti-resortive agents-related osteonecrosis of the jaw:ARONJ)が報告され注意が喚起されている1-4)。一方,デノスマブなどの長期間作用が持続する分子標的薬が新しく開発され,骨粗鬆症の治療薬として臨床応用されている5-7)。今回われわれはデノスマブに関連する下顎骨壊死の1症例を経験したので,若干の文献的な考察を加えて報告する。
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