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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科90巻8号

2018年07月発行

原著

当科で手術を行った喉頭蓋囊胞の臨床的検討

著者: 甲藤麻衣1 佐伯忠彦1 渡邊太志2 佐藤恵里子3 大河内喜久1 橋本大1

所属機関: 1製鉄記念広畑病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科 2みらい耳鼻咽喉科 3愛媛大学医学部耳鼻咽喉科・頭頸部外科

ページ範囲:P.671 - P.677

文献概要

はじめに

 喉頭蓋囊胞は日常臨床において比較的よく遭遇する良性疾患であるが,自覚症状に乏しく機能障害もきたしにくいため臨床上あまり注目されないことが多い。しかし,腫大するに従い,喉の違和感や嚥下障害などを訴えるようになり,手術適応になる例も存在する。今回われわれは当科で手術を行った喉頭蓋囊胞について臨床的検討を行ったので,若干の考察を加えて報告する。

参考文献

1)雨皿 亮・他:喉頭蓋囊腫9例の検討.耳鼻臨床80:1543-1548,1987
2)室野重之・他:喉頭蓋囊胞の臨床統計的検討.耳鼻臨床89:355-358,1996
3)高島雅之・他:突然発症した鼾により発見された喉頭蓋囊胞の1例.耳展47:443-447,2004
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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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