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特集 知っておきたい顎顔面形成外科の知識 《先天性形態異常》
外耳の先天性形態異常に対する外科的アプローチ
著者: 朝戸裕貴1
所属機関: 1獨協医科大学形成外科
ページ範囲:P.730 - P.735
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●日常よくみられる外耳の軽度な形態異常として,副耳,耳瘻孔,耳垂裂,埋没耳などが挙げられる。
●軟骨の変形を伴う中等度の変形としては,立ち耳,Stahl耳,折れ耳,絞扼耳などが挙げられる。
●高度の変形としては小耳症が挙げられ,その多くは外耳道閉鎖を伴い高度の伝音難聴を呈する。
●小耳症の手術は肋軟骨移植術と耳介挙上術の二段階手術法が一般的で,症例によっては外耳道形成術の適応もある。
●日常よくみられる外耳の軽度な形態異常として,副耳,耳瘻孔,耳垂裂,埋没耳などが挙げられる。
●軟骨の変形を伴う中等度の変形としては,立ち耳,Stahl耳,折れ耳,絞扼耳などが挙げられる。
●高度の変形としては小耳症が挙げられ,その多くは外耳道閉鎖を伴い高度の伝音難聴を呈する。
●小耳症の手術は肋軟骨移植術と耳介挙上術の二段階手術法が一般的で,症例によっては外耳道形成術の適応もある。
参考文献
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