文献詳細
文献概要
特集 役に立つ! アレルギー診療の最新情報
アレルギー性鼻炎に対する局所治療—コツと注意点
著者: 遠藤朝則1
所属機関: 1国家公務員共済組合連合会 東京共済病院 耳鼻咽喉科
ページ範囲:P.6 - P.12
文献購入ページに移動POINT
●局所治療は対症療法であるため,症例の成り立ちに応じて行われる。
●アレルギー炎症の場で炎症をコントロールすることを目的とした治療である。
●通年性アレルギー性鼻炎と花粉症では,季節変動の違いにより治療法も異なる。
●実際には総合的な判断で,免疫療法も含めて,合目的的に選択することがQOL向上につながる。
●局所治療は対症療法であるため,症例の成り立ちに応じて行われる。
●アレルギー炎症の場で炎症をコントロールすることを目的とした治療である。
●通年性アレルギー性鼻炎と花粉症では,季節変動の違いにより治療法も異なる。
●実際には総合的な判断で,免疫療法も含めて,合目的的に選択することがQOL向上につながる。
参考文献
1)平澤典保:ステロイド薬の基礎.アレルギー60:193-198,2011
2)小林正佳・他:嗅覚障害に対するステロイド薬の長期点鼻療法の安全性と有用性の検討.日耳鼻108:986-995,2005
3)Scadding G:Optimal management of nasal congestion caused by allergic rhinitis in children:safety and efficacy of medical treatments. Paediatr Drugs 10:151-162, 2008
4)大久保公裕・他:通年性アレルギー性鼻炎に対するフルチカゾンフランカルボン酸エステル点鼻液の長期投与試験—長期投与時の安全性の検討.アレルギー免疫16:374-385,2009
5)Schenkel EJ, et al:Absence of growth retardation in children with perennial allergic rhinitis after one year of treatment with mometasone furoate aqueous nasal spray. Pediatrics 105:E22, 2000
6)鼻アレルギー診療ガイドライン作成委員会(編):鼻アレルギー診療ガイドライン—通年性鼻炎と花粉症 2016年版.ライフ・サイエンス,東京,2015,pp35-88
7)Makihara S, et al:Early interventional treatment with intranasal mometasone furoate in Japanese cedar/cypress pollinosis:a randomized placebo-controlled trial. Allergol Int 61:295-304, 2012
8)Takahashi G, et al:A randomized control trail of stepwise treatment with fluticasone propionate nasal spray and fexofenadine hydrochloride tablet for seasonal allergic rhinitis. Allergol Int 61:155-162, 2012
9)遠藤朝彦・他:スギ花粉症に対するDSCG点鼻薬の予防的投与の臨床的検討.耳展30(補2):61-70,1987
10)松根彰志:温熱エアロゾル療法.耳展50(補3):129-132,2007
11)廣瀬 壯・他:スギ花粉症患者に対する鼻洗浄の効果.日鼻科会誌44:18-22,2005
掲載誌情報