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POINT
●アレルギー性疾患の原因となるアレルゲンは,スギ花粉とダニが最も多いが,スギ花粉は屋外からの侵入,ダニは屋内での増殖によるものである。
●日本の屋内塵中のダニアレルゲン量は世界的にみた場合非常に多く,その検出率も高い。
●アレルゲンの除去は可能な限り水洗い(洗濯)が有効であり,不可能な場合は掃除機掛けが有効である。
●アレルゲンによる汚染具合を把握し,曝露の機会と量を減らすことが重要である。
●室内環境はダニアレルゲンに汚染されていることを患者にも理解させ,治療だけでなく,予防にも心掛ける意識をもたせることが重要である。
●アレルギー性疾患の原因となるアレルゲンは,スギ花粉とダニが最も多いが,スギ花粉は屋外からの侵入,ダニは屋内での増殖によるものである。
●日本の屋内塵中のダニアレルゲン量は世界的にみた場合非常に多く,その検出率も高い。
●アレルゲンの除去は可能な限り水洗い(洗濯)が有効であり,不可能な場合は掃除機掛けが有効である。
●アレルゲンによる汚染具合を把握し,曝露の機会と量を減らすことが重要である。
●室内環境はダニアレルゲンに汚染されていることを患者にも理解させ,治療だけでなく,予防にも心掛ける意識をもたせることが重要である。
参考文献
1)厚生労働省 健康局 がん・疾病対策課:アレルギー疾患の現状等.平成28年2月3日 https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10905100-Kenkoukyoku-Ganshippeitaisakuka/0000111693.pdf
2)Platts-Mills TA, et al:Indoor allergens and asthma:report of the Third International Workshop. J Allegy Ciln Immunol 100:S2-24, 1997
3)環境省:花粉症環境保健マニュアル2014年1月改訂版(主な花粉と飛散時期,p11) https://www.env.go.jp/chemi/anzen/kafun/manual/2_chpt2.pdf
4)鼻アレルギー診療ガイドライン作成委員会:鼻アレルギー診療ガイドライン—通年性鼻炎と花粉症 2016年度版.ライフ・サイエンス,東京,2015
5)榎本雅夫・他:室内塵中のスギ花粉.アレルギー50:535-539,2001
6)福冨友馬・他:室内環境中のダニ・昆虫とアレルギー疾患.室内環境12:87-96,2009
7)安枝 浩:ダニアレルゲンの免疫生物学とアレルギー疾患.アレルギー57:807-815,2008
8)榎本雅夫・他:通年性アレルギー性鼻炎に対する環境調整—洗濯について.耳展45:488-492,2002
9)阪口雅弘・他:布団内ダニアレルゲンの除去方法の評価.アレルギー40:439-443,1991
10)南部光彦:アレルギー児における屋内アレルゲン対策.日小児アレルギー会誌24:203-216,2010
11)近藤正敏・他:ヒョウヒダニアレルゲンDer p 1/Der f 1測定高感度Enzyme-Linked Immunosorbent Assayの確立.アレルギー59:109-116,2010
12)阪口雅弘:環境中のアレルゲンの評価.ViVeD 5:457-465,2009
掲載誌情報