文献詳細
特集 嚥下障害を診る!—プロに学ぶ実践スキル
文献概要
POINT
●嚥下障害を診る目的は,経口摂取の改善と,誤嚥による肺炎や窒息の予防のためである。後者はとくに嚥下障害患者の生命予後に関与する。
●はじめに患者,家族,治療に関係するスタッフの考えている治療の目標を確認し,その時々の治療のゴールを調整して共有することが大切である。
●診断では問診から嚥下内視鏡検査に至る一連の手順が行われ,治療では全身状態の改善と口腔ケア,リハビリテーションが最初に選択される。加えて,症例により手術治療がQOLの改善に大きく貢献する。
●嚥下障害を診る際には,咽喉頭の感覚の評価が重要である。感覚機能が著しく低下していると,食物を用いた摂食訓練が難しく,また喉頭の音声機能を残す嚥下機能改善手術の適応が困難である。
●嚥下診療の充実には多職種が参加した各地域での診療連携が重要と考えられる。医師会,歯科医師会,行政の参入が特に望まれる。
●嚥下障害を診る目的は,経口摂取の改善と,誤嚥による肺炎や窒息の予防のためである。後者はとくに嚥下障害患者の生命予後に関与する。
●はじめに患者,家族,治療に関係するスタッフの考えている治療の目標を確認し,その時々の治療のゴールを調整して共有することが大切である。
●診断では問診から嚥下内視鏡検査に至る一連の手順が行われ,治療では全身状態の改善と口腔ケア,リハビリテーションが最初に選択される。加えて,症例により手術治療がQOLの改善に大きく貢献する。
●嚥下障害を診る際には,咽喉頭の感覚の評価が重要である。感覚機能が著しく低下していると,食物を用いた摂食訓練が難しく,また喉頭の音声機能を残す嚥下機能改善手術の適応が困難である。
●嚥下診療の充実には多職種が参加した各地域での診療連携が重要と考えられる。医師会,歯科医師会,行政の参入が特に望まれる。
参考文献
1)日本耳鼻咽喉科学会(編):嚥下障害診療ガイドライン2018年版.金原出版,東京,2018
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