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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科91巻10号

2019年09月発行

文献概要

特集 嚥下障害を診る!—プロに学ぶ実践スキル 《病態と診断》

嚥下内視鏡検査・嚥下造影検査

著者: 長尾明日香1 兵頭政光1

所属機関: 1高知大学医学部耳鼻咽喉科・頭頸部外科

ページ範囲:P.825 - P.829

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POINT

●嚥下内視鏡検査は嚥下機能評価に必須の検査と位置付けられるが,一方で咽頭期以外の評価は困難なことなど,その限界も理解しておく必要がある。

●嚥下造影検査は嚥下器官全体の運動や誤嚥の程度の評価が可能であるが,放射線被曝や検査場所が限られるなどの問題点がある。

●嚥下内視鏡検査と嚥下造影検査の利点と欠点を理解し,それらを必要に応じて使い分け,あるいは併用することが重要である。

●嚥下機能検査による病態評価に基づいて治療方針や治療手技を立案し,経時的に再評価することが必要である。


*本論文中,動画マークのある箇所につきましては,関連する動画を見ることができます(公開期間:2022年9月)。

参考文献

1)兵頭政光,他:嚥下内視鏡検査におけるスコア評価基準(試案)の作成とその臨床的意義.日耳鼻113:670-678,2010
2)日本耳鼻咽喉科学会(編):嚥下障害診療ガイドライン2018年版.金原出版,東京,2018
3)長尾明日香:外来における嚥下のみかた—嚥下内視鏡検査.JOHNS 35:308-313,2019
4)Hiiemae KM, et al:Food transport and bolus formation during complete feeding sequences on foods of different initial consistency. Dysphagia 14:31-42, 1999
5)唐帆健浩,他:「嚥下障害」を訴える患者の鑑別診断と実際の診療の進め方.ENT臨床フロンティア のどの異常とプライマリケア,久 育夫(編).中山書店,東京,2013,pp15-23

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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