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特集 嚥下障害を診る!—プロに学ぶ実践スキル
《治療》
文献概要
POINT
●嚥下咽頭期において嚥下反射により惹起される咽喉頭運動には,鼻咽腔閉鎖,喉頭閉鎖,喉頭挙上,咽頭収縮,食道入口部開大がある。
●咽頭期嚥下機能改善手術の本質は,これらの嚥下咽頭期に生じる咽喉頭運動に関与する筋肉が収縮した状態,あるいは弛緩した状態を作り出すことで障害を改善することである。
●嚥下咽頭期の咽喉頭運動のそれぞれの障害に対する術式がある。したがって,術式を適切に選択するためには,嚥下造影検査を施行し,異常を示す咽喉頭運動を同定することが必須である。
●嚥下咽頭期において嚥下反射により惹起される咽喉頭運動には,鼻咽腔閉鎖,喉頭閉鎖,喉頭挙上,咽頭収縮,食道入口部開大がある。
●咽頭期嚥下機能改善手術の本質は,これらの嚥下咽頭期に生じる咽喉頭運動に関与する筋肉が収縮した状態,あるいは弛緩した状態を作り出すことで障害を改善することである。
●嚥下咽頭期の咽喉頭運動のそれぞれの障害に対する術式がある。したがって,術式を適切に選択するためには,嚥下造影検査を施行し,異常を示す咽喉頭運動を同定することが必須である。
参考文献
1)道 健一・他(監訳):Logemann摂食・嚥下障害.医歯薬出版,東京,2000
2)平野 実・他:舌骨下筋切断術—嚥下障害,言語障害に対する一治療法.日耳鼻79:988-992,1976
3)Jabaley ME, et al:A simple technique for laryngeal suspension after partial or complete resection of the hyomandibular complex. Am J Surg 118:685-690, 1969
4)広戸幾一郎・他:誤嚥の手術的治療.耳鼻27:365-371,1981
5)細川清人・他:声門上部閉鎖障害に対する甲状軟骨舌骨接近術変法の効果.耳鼻54:259-264,2008
6)棚橋汀路:嚥下不能症に対する機能回復手術.名大分院年報9:391-398,1975
7)佃 守・他(編著):耳鼻咽喉科・頭頸部外科—処置・手術シリーズNo. 3.音声・嚥下障害.メジカルビュー社,東京,2002
8)赤澤仁司・他:外科的治療により摂食可能となった頭部外傷後の両側混合性喉頭麻痺症例.日気食会報65:322-329,2014
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