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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科91巻11号

2019年10月発行

特集 進化する経外耳道的内視鏡下耳科手術(TEES)—エキスパートに学ぶスタンダードな手術手技〔特別付録web動画〕

《TEESのスタンダードな手術手技》

鼓膜チューブ留置術と鼓膜形成術

著者: 佐々木亮1

所属機関: 1弘前大学大学院医学研究科耳鼻咽喉科学講座

ページ範囲:P.920 - P.925

文献概要

POINT

●内視鏡下鼓膜チューブ留置術は,小児例では外耳道径が比較的狭いが,外耳道長が短く,かつ彎曲が少ないため施行しやすい。

●外耳道の彎曲が強い症例では内視鏡下鼓膜形成術のよい適応であると考えられる。

●鼓膜チューブ留置術,鼓膜形成術のいずれも,これから内視鏡下耳科手術を行っていく際の第一歩の手術と思われる。

●当院では鼓膜弛緩症(atelectatic ear)や癒着性中耳炎にはsubannular tube挿入術を施行している。


*本論文中,動画マークのある箇所につきましては,関連する動画を見ることができます(公開期間:2022年10月)。

参考文献

1)湯浅 涼・他:簡易な鼓膜形成術—フィブリン糊を用いた接着法.耳喉頭頸61:1117-1122,1989
2)Ito T, et al:Transcanal endoscopic ear surgery for pediatric population with a narrow external auditory canal. Int J Pediatr Otorhinolaryngol 79:2265-2269, 2015
3)Furukawa T, et al:Feasibility and advantages of transcanal endoscopic myringoplasty. Otol Neurotol 35:e140-145, 2014
4)湯浅 有:中耳手術—鼓膜形成術.JOHNS 32:1171-1174,2016
5)桝谷将偉・他:鼓膜形成に際して複数枚の移植弁を使用した鼓室形成術症例に対する術後経過の検討.Otol Jpn 26:681-686,2016
6)佐々木 亮・他:慢性中耳炎に対するsubannular tube insertionの効果.日耳鼻120:811-816,2017

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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