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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科91巻11号

2019年10月発行

特集 進化する経外耳道的内視鏡下耳科手術(TEES)—エキスパートに学ぶスタンダードな手術手技〔特別付録web動画〕

《TEESのスタンダードな手術手技》

癒着性中耳炎に対する鼓室形成術

著者: 山内大輔1 本藏陽平1

所属機関: 1東北大学耳鼻咽喉・頭頸部外科学教室

ページ範囲:P.934 - P.939

文献概要

POINT

●癒着性中耳炎は内陥した鼓膜が鼓室粘膜に線維性に癒着しており,内視鏡を近接させて繊細に剝離操作をすることで,粘膜を温存することが肝要である。

●経外耳道的内視鏡下耳科手術(TEES)は鼓室洞などの処理において有利であるが,鼓室洞が深い場合には限界がある。

●術後含気化させるために,軟骨による鼓膜再建や補強,鼓膜換気チューブ留置を考慮するが,片手操作での再建に習熟することが求められる。


*本論文中,動画マークのある箇所につきましては,関連する動画を見ることができます(公開期間:2022年10月)。

参考文献

1)Ockermann T, et al:Balloon dilatation eustachian tuboplasty:a clinical study. Laryngoscope 120:1411-1416, 2010
2)大島猛史:耳管開放症の臨床.耳展59:118-123,2016
3)山本和央・他:鼻腔粘膜上皮細胞シート移植による中耳粘膜再生医療.細胞47:390-393, 2015
4)Marchioni D, et al:Transcanal endoscopic approach to the sinus tympani:a clinical report. Otol Neurotol 30:758-765, 2009
5)伊藤 吏:癒着性中耳炎.TEES(経外耳道的内視鏡下耳科手術)手技アトラス,欠畑誠治(編).中山書店,東京,2018,pp80-84

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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