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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科91巻12号

2019年11月発行

文献概要

特集 診療で役に立つ味覚・嗅覚障害の知識 《味覚》

味覚障害の治療

著者: 山村幸江1

所属機関: 1東京女子医科大学耳鼻咽喉科学教室

ページ範囲:P.1008 - P.1012

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POINT

●味覚障害の治療は亜鉛補充療法を主体に,病態に応じて唾液分泌促進薬,抗うつ薬,鉄剤,ビタミンB12,漢方薬などを選択する。

●血清亜鉛値は60μg/dL未満を亜鉛欠乏症,60〜80μg/dL未満を潜在性亜鉛欠乏症と判断する。午前の値は高く,午後・食後は低下するので,経時的評価には同一時間帯での測定が望ましい。

●亜鉛補充療法の効果を得るには数か月を見込む。亜鉛投与量が過少・過剰とならないよう,血清亜鉛値は1〜2か月ごとに確認する。

●味覚障害の一部には舌痛症治療に用いる抗うつ薬や漢方が有効である。

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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