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特集 診療で役に立つ味覚・嗅覚障害の知識 《嗅覚》
嗅覚障害の治療—手術療法と術後管理—嗅裂病変の取り扱い
著者: 常見泰弘1
所属機関: 1獨協医科大学耳鼻咽喉・頭頸部外科
ページ範囲:P.1026 - P.1032
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●好酸球性副鼻腔炎は増加傾向を認め,嗅裂病変の取り扱いは今後重要になると考えられる。
●嗅覚予後に関するインフォームド・コンセントが重要である。
●嗅粘膜を温存し,かつ嗅裂を開放して癒着させないことが肝要である。
●好酸球性副鼻腔炎術後の局所処置による再燃コントロールの可能性が示唆されている。
●好酸球性副鼻腔炎は増加傾向を認め,嗅裂病変の取り扱いは今後重要になると考えられる。
●嗅覚予後に関するインフォームド・コンセントが重要である。
●嗅粘膜を温存し,かつ嗅裂を開放して癒着させないことが肝要である。
●好酸球性副鼻腔炎術後の局所処置による再燃コントロールの可能性が示唆されている。
参考文献
1)三輪高喜:においの受容と嗅覚障害の病態.耳鼻臨床103:1073-1081,2010
2)三輪高喜;嗅覚障害診療ガイドライン作成委員会:嗅覚障害診療ガイドライン.日鼻誌56:487-556,2017
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6)徳丸岳志・他:慢性副鼻腔炎による嗅覚障害に対する内視鏡下副鼻腔手術の治療効果.昭和医会誌69:84-93,2009
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11)松脇由典:好酸球性鼻副鼻腔炎に対する手術療法と術後治療.耳喉頭頸86:509-515,2014
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