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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科91巻12号

2019年11月発行

原著

当院での小児睡眠時無呼吸症候群に対する術後経過の検討—アンケート調査から

著者: 山本圭介12 三谷健二1 鎌倉綾1 岩橋利彦1 佐々木崇博13 堀田沙矢香14 野口夏衣15 河崎浩子16 金井悠13 秋田佳名子1 宣原佳奈1

所属機関: 1市立豊中病院耳鼻いんこう科 2東京女子医科大学八千代医療センター耳鼻咽喉科・小児耳鼻咽喉科 3大阪大学大学院医学系研究科感覚器外科学耳鼻咽喉科 4市立東大阪医療センター耳鼻咽喉科 5市立池田病院耳鼻咽喉科 6大阪母子医療センター耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.1059 - P.1064

文献概要

はじめに

 小児睡眠時無呼吸症候群(OSAS)の原因として口蓋扁桃肥大,アデノイド増殖症があり,そのため両側口蓋扁桃摘出術+アデノイド切除術が多くのOSASに奏効することは知られている。しかし何歳で手術するのがよりよいのか,また手術によりどのような症状が改善するのかなど,詳細に検討された報告は少ない。

 今回,当院で診療を行っている小児OSAS児に対して,術前と術直後,術後1年ごとにアンケートを行って臨床症状を調査し,術後の治療効果を明らかにしたので,若干の文献的考察をふまえて報告する。

参考文献

1)川本将浩・他:小児OSASに対するマイクロデブリッダー併用手術.耳鼻臨床100:25-29,2007
2)千葉伸太郎:小児の閉塞性睡眠時無呼吸症候群.小児内科42:980-982,2010
3)千葉伸太郎:SASの身体発育への関与の詳細と特徴.MB ENT 52:13-18,2005
4)Marcus CL, et al:A randomized trial of adenotonsillectomy for childhood sleep apnea. N Engl J Med 368:2366-2376, 2013
5)湯本英二・他:扁桃肥大の児童学校生活に及ぼす影響—学校健診とアンケートの結果から.日耳鼻93:756-761,1990
6)小林正佳・他:当科における小児睡眠時呼吸障害例の治療成績.日耳鼻106:815-822,2003
7)山本圭介・他:小児睡眠時無呼吸症候群のPower-assisted partial adenoidectomyによる術後長期成績—アンケート調査による検討.耳鼻臨床100:817-821,2007
8)出口浩二・他:当科における小児OSAS症例の臨床検討.口咽科16:357-363,2004
9)大津信也:幼少児におけるアデノイド切除術・口蓋扁桃摘出術施行患者の経過観察—主としてアンケート調査から.耳鼻臨床 補61:141-145,1993
10)Gozal D:Sleep-disordered breathing and school performance in children. Pediatrics 102:616-620, 1998
11)佐藤浩一:睡眠時呼吸障害の小児に及ぼす影響—小児科医の立場から.小児耳鼻23:35-38,2002

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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