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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科91巻13号

2019年12月発行

文献概要

特集 舌がん・口腔がん治療の最前線〔特別付録web動画〕 《診断》

超音波検査—腫瘍の厚みはどのくらい診断できるのか

著者: 古川まどか1

所属機関: 1神奈川県立がんセンター頭頸部外科

ページ範囲:P.1104 - P.1109

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POINT

●触診と同様の感覚で,口腔内で直接病巣部に探触子を当てて計測することが可能で,舌がん・口腔がんの厚みやDOIを測定するのに超音波診断は非常に有用である。

●舌可動部は,特殊な探触子は不要で,体表用リニア探触子を直接当てて計測できる。

●頰粘膜,歯肉の頰側,口腔底なども,通常の体表用リニア探触子で皮膚側より観察,計測が可能である。

●口腔内の奥や狭い部位ではホッケースティック型探触子のほか,術中用マイクロコンベックス型探触子を用いて直接病変部を計測することで,正確な厚みやDOIを測定できる。

●Bモード画像のみでも詳細な計測が可能であるが,カラードプラやエラストグラフィを併用することで,より詳細な腫瘍の形状や性状を客観的に評価し記録できる。

参考文献

1)朝蔭孝宏:早期舌癌に対する頸部の取り扱い.耳展60:218-225,2017
2)日本頭頸部癌学会(編):頭頸部癌取扱い規約,第6版.金原出版,東京,2018,pp34-35(Ⅵ.部位別臨床病期分類およびその付属事項 1.口唇および口腔)
3)石井純一・他:超音波を用いた舌癌における腫瘍進展範囲の評価—生体および切除標本における超音波像と病理標本との比較.日口腔腫瘍会誌24:129-135,2012
4)古川まどか・他:頭頸部エコーアトラス.診断と治療社,東京,2016,pp61-70(口腔・中咽頭)
5)日本頭頸部癌学会(編):頭頸部癌取扱い規約,第6版.金原出版,東京,2018,pp66-67(Ⅶ.病理 2.pTNM因子 1)口唇および口腔)
6)福原隆宏・他:超音波診断各論—頭頸部癌診断.JOHNS 32:1489-1493,2016
7)濱本 泰・他:舌癌におけるMRI所見と実際の浸潤範囲の乖離.山形医21:31-36,2003
8)Furukawa M, et al:Diagnosis of lymph node metastases of head and neck cancer and evaluation of effects of chemoradiotherapy using ultrasonography. Int J Clin Oncol 15:23-32, 2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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