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特集 舌がん・口腔がん治療の最前線〔特別付録web動画〕 《治療》
下顎骨の再建—咬合を含む再建の精度を上げる方法
著者: 橋川和信1
所属機関: 1神戸大学大学院医学研究科形成外科学
ページ範囲:P.1134 - P.1138
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●下顎骨区域切除が術後QOLに及ぼす影響は大きい。可能な限り骨欠損を即時再建することが望ましい。
●CAT分類は,本邦で考案された下顎骨区域切除後の欠損分類法である。単純明快で使いやすく,術後結果との相関性が高い。
●下顎骨の再建材料にはさまざまなものがある。いずれも長所と短所があるが,最も生理的な再建が可能なのは骨弁である。
●精度の高い下顎再建を行うのに,必ずしも特別な機器類は必要でない。多くの施設で利用可能な方法を適切に組み合わせることが重要である。
●下顎再建に際しては,腫瘍切除を担当する頭頸部外科だけではなく,歯科・口腔外科とも十分な連携をとることが大切である。
*本論文中,動画マークのある箇所につきましては,関連する動画を見ることができます(公開期間:2022年12月)。
●下顎骨区域切除が術後QOLに及ぼす影響は大きい。可能な限り骨欠損を即時再建することが望ましい。
●CAT分類は,本邦で考案された下顎骨区域切除後の欠損分類法である。単純明快で使いやすく,術後結果との相関性が高い。
●下顎骨の再建材料にはさまざまなものがある。いずれも長所と短所があるが,最も生理的な再建が可能なのは骨弁である。
●精度の高い下顎再建を行うのに,必ずしも特別な機器類は必要でない。多くの施設で利用可能な方法を適切に組み合わせることが重要である。
●下顎再建に際しては,腫瘍切除を担当する頭頸部外科だけではなく,歯科・口腔外科とも十分な連携をとることが大切である。
*本論文中,動画マークのある箇所につきましては,関連する動画を見ることができます(公開期間:2022年12月)。
参考文献
1)Hurvitz KA, et al:Current options in head and neck reconstruction. Plast Reconstr Surg 118:122e-133e, 2006
2)Jewer DD, et al:Orofacial and mandibular reconstruction with the iliac crest free flap:a review of 60 cases and a new method of classification. Plast Reconstr Surg 84:391-403, 1989
3)Urken ML, et al:Oromandibular reconstruction using microvascular composite free flaps. Report of 71 cases and a new classification scheme for bony, soft-tissue, and neurologic defects. Arch Otolaryngol Head Neck Surg 117:733-744, 1991
4)橋川和信・他:がん切除後下顎骨区域欠損の新しい分類法「CAT分類」—第1報 その概念と分類の実際.頭頸部癌34:412-418,2008
5)橋川和信・他:下顎再建 CQ21 下顎骨欠損に対してどの分類法が有用か? 形成外科診療ガイドライン6—頭頸部・顔面疾患,日本形成外科学会・他(編).金原出版,東京,2015,pp36-37
6)Hidalgo DA:Fibula free flap:a new method of mandible reconstruction. Plast Reconstr Surg 84:71-79, 1989
7)Swartz WM, et al:The osteocutaneous scapular flap for mandibular and maxillary reconstruction. Plast Reconstr Surg 77:530-545, 1986
8)Sakakibara A, et al:Risk factors and surgical refinements of postresective mandibular reconstruction:a retrospective study. Plast Surg Int 2014:893746, 2014
9)橋川和信・他:がん切除後下顎骨再建における新しい理論「CATコンセプト」—第1報 その概念と妥当性の検討.頭頸部癌38:84-89,2012
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