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特集 初診時に必要十分な 問診・検査オーダー虎の巻 《鼻領域》
鼻出血(出血傾向)
著者: 加納康太郎12
所属機関: 1総合病院聖隷浜松病院耳鼻咽喉科 2東京慈恵会医科大学耳鼻咽喉科学教室
ページ範囲:P.330 - P.334
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●鼻出血の大半が特発性鼻出血であるが,なかには全身疾患や腫瘍性病変の初発症状として現れることがある。
●鑑別疾患は多岐にわたるが,そのなかで問診や臨床検査所見から疑うことのできる疾患や,見逃してはならない疾患が存在する。
●止血処置を行うだけでなく,その背景にある原因疾患を早期に発見することも,耳鼻咽喉科医の重要な役割である。
●鼻出血の大半が特発性鼻出血であるが,なかには全身疾患や腫瘍性病変の初発症状として現れることがある。
●鑑別疾患は多岐にわたるが,そのなかで問診や臨床検査所見から疑うことのできる疾患や,見逃してはならない疾患が存在する。
●止血処置を行うだけでなく,その背景にある原因疾患を早期に発見することも,耳鼻咽喉科医の重要な役割である。
参考文献
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