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文献概要
特集 初診時に必要十分な 問診・検査オーダー虎の巻 《口腔・咽喉頭・頸部領域》
味覚障害
著者: 任智美1
所属機関: 1兵庫医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科
ページ範囲:P.369 - P.371
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●原則として,初診時に口腔真菌症など明らかな原因がみられない例では,全例で電気味覚検査と濾紙ディスク法の両者を施行することが望まれる。
●受容器障害例では血清亜鉛,鉄,銅などの微量元素の測定が必須である。
●「味がわからない」という訴えには風味障害の場合があるので,低下しているのが基本の五味なのか風味なのかを確認し,風味であれば嗅覚検査を施行する。
●原則として,初診時に口腔真菌症など明らかな原因がみられない例では,全例で電気味覚検査と濾紙ディスク法の両者を施行することが望まれる。
●受容器障害例では血清亜鉛,鉄,銅などの微量元素の測定が必須である。
●「味がわからない」という訴えには風味障害の場合があるので,低下しているのが基本の五味なのか風味なのかを確認し,風味であれば嗅覚検査を施行する。
参考文献
1)冨田 寛:味覚障害の全貌.診断と治療社,東京,2011,pp258-406
2)池田 稔(編):味覚障害診療の手引き.金原出版,東京,2006,pp13-25
3)Komai M, et al:Zinc deficiency and taste dysfunction;contribution of carbonic anhydrase, a zinc-metalloenzyme, to normal taste sensation. Bioactors 12:65-70, 2000
4)児玉浩子・他:亜鉛欠乏症の診療指針.日臨栄会誌38:104-148,2016
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