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増刊号 救急・当直マニュアル—いざというときの対応法 Ⅱ.救急外来・当直での基本手技
創傷処置
著者: 真栄田裕行1
所属機関: 1琉球大学大学院医学研究科耳鼻咽喉・頭頸部外科学講座
ページ範囲:P.32 - P.37
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●救命処置としての気道確保と止血を最優先する。
●創傷処置は保存的かつ非侵襲的であることを原則とする。
●十分な洗浄は最良の感染予防策である。
●縫合は慌てない。創縁が判明しない場合は無理に縫合せず,開放創のまま被覆材を当てて経過をみてもよい。縫合の際には瘢痕を残さないために縫合糸の幅(バイト)を大きくしすぎず,強く締めない。ダーマボンド®やステリストリップTMを利用してもよい。
●顔面組織のデブリードマンは最小限に留める。
●救命処置としての気道確保と止血を最優先する。
●創傷処置は保存的かつ非侵襲的であることを原則とする。
●十分な洗浄は最良の感染予防策である。
●縫合は慌てない。創縁が判明しない場合は無理に縫合せず,開放創のまま被覆材を当てて経過をみてもよい。縫合の際には瘢痕を残さないために縫合糸の幅(バイト)を大きくしすぎず,強く締めない。ダーマボンド®やステリストリップTMを利用してもよい。
●顔面組織のデブリードマンは最小限に留める。
参考文献
1)小川 郁:耳鼻咽喉科の外傷に強くなる—外傷とその初期診療.JOHNS 25:1207-1208,2009
2)松田 健・他:顔面・四肢外傷治療のABC—創傷処置の基本.形成外科49:S9-12,2006
3)館 正弘:顔面・四肢外傷治療のABC—創傷処置に用いられる薬剤と創被覆材.形成外科49:S13-18,2006
4)田中一郎・他:外科系医師に役立つ最近の形成外科基本手技と実際—顔面皮膚・軟部組織損傷の治療.形成外科39:S171-176,1996
5)池田弘人:耳鼻咽喉科の外傷に強くなる—外傷時に注意するべき感染症とその対応.JOHNS 25:1214-1216,2009
6)大場創介・他:頭頸部領域の温度外傷・化学的腐食の取り扱い—顔面(皮膚).耳喉頭頸79:41-48,2007
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