icon fsr

文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科91巻5号

2019年04月発行

文献概要

増刊号 救急・当直マニュアル—いざというときの対応法 Ⅲ.症状からみた鑑別診断

難聴/耳鳴/耳閉感

著者: 寺西正明1 曾根三千彦1

所属機関: 1名古屋大学耳鼻咽喉科学教室

ページ範囲:P.53 - P.57

文献購入ページに移動
当直医へのコール

●耳鼻咽喉科の医師が救急外来よりコンサルトを受ける症状としては,鼻出血,めまい,咽頭痛,呼吸困難,耳痛が多いが,難聴,耳鳴,耳閉感への対応を求められることもある。

●通常の耳鼻咽喉科外来では純音聴力検査は必須の検査であるが,夜間の当直時の検査施行は困難である。そのため,問診や身体所見による鑑別診断が重要である。

●本稿では救急外来・当直時における難聴/耳鳴/耳閉感の鑑別診断について概説する。

参考文献

1)田渕経司・他:随伴症状から診断する.ENT臨床フロンティア—急性難聴の鑑別とその対処,髙橋晴雄・他(編).中山書店,東京,2012,pp13-15
2)吉田忠雄・他:症状からみた救急疾患の診断と治療の手順—急性難聴.JOHNS 33:283-286,2017
3)隈上秀高:難聴の経過から診断する.ENT臨床フロンティア—急性難聴の鑑別とその対処,髙橋晴雄・他(編).中山書店,東京,2012,pp16-19
4)岡本康秀・他:症状からみた救急疾患の診断手順—急性難聴.JOHNS 22:282-285,2006
5)小川 郁:病歴から診断する.ENT臨床フロンティア—急性難聴の鑑別とその対処,髙橋晴雄・他(編).中山書店,東京,2012,pp6-12
6)山岨達也:急性難聴をきたす疾患と鑑別のポイント.ENT臨床フロンティア—急性難聴の鑑別とその対処,髙橋晴雄・他(編).中山書店,東京,2012,pp28-33
7)新田清一:夜間・救急外来での疾患鑑別法—急性難聴/耳鳴.耳喉頭頸85:70-73,2013
8)曾根三千彦:耳鼻咽喉科・頭頸部外科の救急医療—急性感音難聴.日耳鼻109:182-185,2006
9)Sugiura M, et al:Sudden sensorineural hearing loss associated with inner ear anomaly. Otol Neurotol 26:241-246, 2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?