文献詳細
文献概要
増刊号 救急・当直マニュアル—いざというときの対応法 Ⅲ.症状からみた鑑別診断
鼻出血
著者: 片田彰博1
所属機関: 1旭川医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科
ページ範囲:P.73 - P.77
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鼻出血は耳鼻咽喉科領域における代表的な救急疾患であるが,一般的なKiesselbach部位からの鼻出血は,鼻をつまんでいるだけで自然に止血することが多い。したがって,時間外の救急外来に鼻出血の患者が受診した場合,耳鼻咽喉科医がコールされるのは以下のようなケースが想定される。
●鼻出血が自宅での簡単な処置では止まらない。
●鼻出血が短時間に反復している。
●鼻出血が大量出血になっている。
●鼻出血の原因が外傷である。
●鼻出血のために救急車で来院した。
●重篤な合併疾患がある。
●抗血小板薬や抗凝固薬を使用している。
鼻出血は耳鼻咽喉科領域における代表的な救急疾患であるが,一般的なKiesselbach部位からの鼻出血は,鼻をつまんでいるだけで自然に止血することが多い。したがって,時間外の救急外来に鼻出血の患者が受診した場合,耳鼻咽喉科医がコールされるのは以下のようなケースが想定される。
●鼻出血が自宅での簡単な処置では止まらない。
●鼻出血が短時間に反復している。
●鼻出血が大量出血になっている。
●鼻出血の原因が外傷である。
●鼻出血のために救急車で来院した。
●重篤な合併疾患がある。
●抗血小板薬や抗凝固薬を使用している。
参考文献
1)Ippolito G, et al:Prevention, management & chemoprophylaxis of occupational exposure to HIV. Advances in Exposure Prevention, International Health Care Worker Safety Center, University of Virginia, 1997, pp16-25
2)片田彰博:夜間・救急外来での疾患鑑別法—鼻出血.耳喉頭頸85:86-91,2013
3)奥野敬一郎:全身性疾患と鼻出血.JOHNS 21:969-971,2005
4)岡野光博・他:薬物と鼻出血.JOHNS 21:973-978,2005
5)松原 篤:鼻出血救急患者・救急隊への対応.MB ENT 98:4-6,2009
6)小野田友男:鼻出血患者の問診・診察の基本.MB ENT 98:1-3,2009
7)原田 保:難治性鼻出血への対応—動脈塞栓術について.JOHNS 21:1036-1040,2005
8)上田成久・他:鼻腔タンポンのコツ.MB ENT 98:14-17,2009
9)小澤 仁:鼻出血の診療のポイント—診療所における内視鏡下鼻出血止血法.JOHNS 21:1010-1014,2005
10)三橋敏雄:難治性疾患への対応—鼻出血.耳喉頭頸77:501-506,2005
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