文献詳細
増刊号 救急・当直マニュアル—いざというときの対応法
Ⅲ.症状からみた鑑別診断
文献概要
当直医へのコール
●以下のような例がある。
・[症例1]:70代,男性。3日前から左眼痛が出現,2日前より眼瞼腫脹を認め,近医眼科を受診した。その後,複視,眼球運動障害も生じたため救急外来を受診し,画像撮影後に耳鼻科へコンサルトされた。
・[症例2]:60代,男性。1か月前から左上齲歯に対し近医歯科で治療中であったが,徐々に頰部腫脹を認め,左上顎歯肉からの出血も伴うようになったため救急受診した。
・[症例3]:70代,女性。2週間前より近医歯科で右下歯牙の根端治療を受けた。その後,右下顎から頰部の腫脹,疼痛,開口障害も出現したため救急受診した。
●救急外来への受診方法としては,顔面腫脹のみが主訴の場合はwalk inが多いが,呼吸困難症状をすでに訴えている場合には救急搬送もある。
●耳鼻咽喉科へ直接コールがある場合も多いが,腫脹の部位や随伴症状によってまず脳外科,歯科・口腔外科,眼科が救急で診察を行い,他科で画像検討などののちにコンサルトとなる場合もある。
●以下のような例がある。
・[症例1]:70代,男性。3日前から左眼痛が出現,2日前より眼瞼腫脹を認め,近医眼科を受診した。その後,複視,眼球運動障害も生じたため救急外来を受診し,画像撮影後に耳鼻科へコンサルトされた。
・[症例2]:60代,男性。1か月前から左上齲歯に対し近医歯科で治療中であったが,徐々に頰部腫脹を認め,左上顎歯肉からの出血も伴うようになったため救急受診した。
・[症例3]:70代,女性。2週間前より近医歯科で右下歯牙の根端治療を受けた。その後,右下顎から頰部の腫脹,疼痛,開口障害も出現したため救急受診した。
●救急外来への受診方法としては,顔面腫脹のみが主訴の場合はwalk inが多いが,呼吸困難症状をすでに訴えている場合には救急搬送もある。
●耳鼻咽喉科へ直接コールがある場合も多いが,腫脹の部位や随伴症状によってまず脳外科,歯科・口腔外科,眼科が救急で診察を行い,他科で画像検討などののちにコンサルトとなる場合もある。
参考文献
1)奥住沙也・他:下顎歯周囲感染症から波及した咀嚼筋隙膿瘍の2症例.日耳鼻119:1300-1304,2016
2)熊井琢美・他:顔面腫脹.JOHNS 33:584-586,2017
掲載誌情報