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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科91巻5号

2019年04月発行

増刊号 救急・当直マニュアル—いざというときの対応法

Ⅳ.救急外来・当直での処置と治療 異物

外耳道異物

著者: 太田有美1

所属機関: 1大阪大学大学院医学系研究科耳鼻咽喉科・頭頸部外科学

ページ範囲:P.157 - P.161

文献概要

当直医へのコール

●年齢層:外耳道異物はどの年齢層にもみられるが,小児では自分で入れてしまった小玩具などが多く,成人では綿花や,昆虫などの有生異物が多い。男女比は,小児ではやや男児が多い傾向である。

●主訴:昆虫などの有生異物では痛みや大きな音を訴える。就寝中に昆虫が入り込むと強い症状を生じることから,深夜でも救急受診することになる1)。無生異物では耳閉感程度の症状であることが多い。

●受診方法:外耳道異物では全身状態に問題はないので,救急搬送ではなくwalk in(自己来院)での受診がほとんどである。

参考文献

1)堤内亮博・他:外耳道異物除去術.JOHNS 30:291-293,2014
2)和田伊佐雄・他:外耳道異物の臨床統計的研究.日耳鼻106:678-684,2003
3)公益財団法人大阪市救急医療事業団:傷病分類別患者数(耳鼻咽喉科).平成29年度大阪市急病診療実績報告書
4)濱口隼人・他:いざというとき慌てない!マイナーエマージェンシー—こんなときどうする?(第4回).耳のトラブル:耳内に虫が入ってしまった患者さんがきたら….レジデントノート14:1181-1185,2012
5)萩森伸一:外耳道異物.MB ENT 159:11-17,2013
6)菊地 茂・他:耳介血腫・外耳道異物の処置.外科治療101:390-393,2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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