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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科91巻5号

2019年04月発行

増刊号 救急・当直マニュアル—いざというときの対応法

Ⅳ.救急外来・当直での処置と治療 感染症・炎症・浮腫

慢性中耳炎急性増悪

著者: 奥野妙子1

所属機関: 1三井記念病院耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.189 - P.193

文献概要

当直医へのコール

 「最終的に慢性中耳炎急性増悪」と診断される症例が救急外来から当直医にコールされるときは,以下のような重篤な耳症状,あるいは耳症状と緊急の合併症の発症時と思われる。

●耳漏が外耳道に充満している。

●外耳道にdebrisあるいは真菌塊が充満していて痛みを伴う。

●耳介の発赤・腫脹,稀に耳介聲立を伴う。

●耳漏があり,聞こえが急に悪くなった,大きな耳鳴りもある。

●耳漏があり,意識レベルが下がっている。

●透明な耳漏が大量にあり,止まらない。

●耳漏があり,顔面神経麻痺を伴っている。

●耳漏があり,めまいを伴っている。

 慢性中耳炎の急性増悪で受診する場合はほとんどが成人である。手術の既往がある場合もある。

参考文献

1)厚生労働省科学研究費補助金難治性疾患等政策研究事業・他:ANCA関連血管炎診療ガイドライン2017.診断と治療社,東京,2017
2)暁 清文:特発性髄液耳漏の診断と治療.耳鼻臨床96:92-93,2003

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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