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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科91巻5号

2019年04月発行

文献概要

増刊号 救急・当直マニュアル—いざというときの対応法 Ⅳ.救急外来・当直での処置と治療 感染症・炎症・浮腫

急性副鼻腔炎

著者: 高木大1

所属機関: 1札幌厚生病院耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.199 - P.203

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当直医へのコール

 救急外来から急性副鼻腔炎を疑う症例の診療依頼で,耳鼻咽喉科当直医へのコールがある場合,下記のようなケースが多い。

 ●鼻汁や鼻閉といった鼻症状とは別の症状を併発している場合。

  ・眼瞼の発赤・腫脹,眼痛,視力障害,複視を訴えている。

  ・強い頭痛,嘔気を併発している。

  ・頰部や前頭部の発赤・腫脹・疼痛を訴えている。

  ・発熱,倦怠感を併発している。

 ●高齢者のほか,免疫不全,糖尿病などの合併症を有する場合。

 ●鼻出血を伴う場合。

 ●自分で症状の訴えができない乳幼児の場合。

 基本的にはwalk inが多いが,搬送されてくるようなケースでは入院,場合によっては臨時手術が必要となることがある。

参考文献

1)日本鼻科学会急性鼻副鼻腔炎ガイドライン作成委員会(編):急性鼻副鼻腔炎診療ガイドライン,2010年版.日鼻誌49:143-247,2010
2)Berger G, et al:Endoscopy versus radiography for the diagnosis of acute bacterial rhinosinusitis. Eur Arch Otorhinolaryngol 262:416-422, 2005
3)Barlan IB, et al:Intranasal budesonide spray as an adjunct to oral antibiotic therapy for acute sinusitis in children. Ann Allergy Asthma Immunol 78:598-601, 1997

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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