文献詳細
増刊号 救急・当直マニュアル—いざというときの対応法
Ⅳ.救急外来・当直での処置と治療 感染症・炎症・浮腫
鼻性頭蓋内合併症
著者: 村田英之1 桑原敏彰2 岩井大1
所属機関: 1関西医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科 2関西医科大学総合医療センター耳鼻咽喉科・頭頸部外科
ページ範囲:P.204 - P.208
文献概要
●当直医へのコールは以下の場合が想定される。
・膿性鼻汁など鼻症状を伴った頭痛,発熱の精査依頼
・鼻手術後の水様性鼻汁や頭痛,発熱の精査依頼
・髄膜刺激症状がある場合,髄液検査で細菌性髄膜炎が疑われた場合の感染源の精査依頼
・画像診断で頭蓋内(硬膜下,硬膜外,脳実質)膿瘍とともに副鼻腔陰影が確認された場合の精査依頼
●コールされる診療科は脳神経内科,脳神経外科,小児科,一般救急外来が多い。全身状態は髄膜炎などの中枢症状の程度によってさまざまで,walk inの場合や,意識レベルが低下して搬送される場合も多い。
参考文献
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