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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科91巻5号

2019年04月発行

増刊号 救急・当直マニュアル—いざというときの対応法

Ⅳ.救急外来・当直での処置と治療 感染症・炎症・浮腫

鼻性眼窩内合併症

著者: 宮本康裕1

所属機関: 1聖マリアンナ医科大学耳鼻咽喉科学

ページ範囲:P.209 - P.214

文献概要

当直医へのコール

●突然の眼瞼腫脹や発赤,眼痛や頭痛,眼球突出,複視,視力障害で受診することが多い。

●walk inであることが多いが,小児から成人まで年齢層はさまざまである。

●前駆症状として発熱や全身倦怠などの感冒様症状に加え,膿性鼻漏などの急性副鼻腔炎症状を呈することが多い。

●耳鼻咽喉科を初診することも多いが,小児科,眼科,脳神経外科,内科などからのコンサルト例も多く存在する。

●高度の眼球突出や視力低下を伴う場合は重症例の可能性が高いので注意が必要である。

参考文献

1)峯田周幸:救急疾患の診断と治療—鼻性眼窩内合併症.JOHNS 22:377-383,2006
2)金子研吾・他:副鼻腔炎による眼窩内合併症.JOHNS 14:885-890,1998
3)Chandler JR, et al:The pathogenesis of orbital complications in acute sinusitis. Laryngoscope 80:1414-1428, 1970
4)加瀬康弘:鼻性眼窩内合併症.JOHNS 20:1340-1342,2004
5)吉福孝介・他:鼻性眼窩内合併症.JOHNS 34:1300-1304,2018

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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