耳鼻咽喉科・頭頸部外科91巻5号

2019年04月発行

増刊号 救急・当直マニュアル—いざというときの対応法

Ⅳ．救急外来・当直での処置と治療 感染症・炎症・浮腫

急性喉頭蓋炎

著者： 桑島秀¹

所属機関： ¹岩手医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科

ページ範囲：P.215 - P.219

文献概要

当直医へのコール

●著明な咽頭痛，嚥下時痛を訴える成人例であるが，中咽頭レベルの炎症所見に乏しい。

●仰臥位で悪化，起坐位で軽減する呼吸困難の訴えがある。

●口のなかに音がこもっているように聞こえる「含み声」がある。

参考文献

1）Kono M, et al：A clinical study of patients with acute epiglottitis. Int J Pract Otolaryngol 1：e1-e5, 2018

2）齋藤康一郎・他：咽喉頭・頭頸部領域—急性喉頭蓋炎．耳喉頭頸89：445-448，2017

3）田中　是・他：急性喉頭蓋炎285例の臨床的検討．日耳鼻118：1301-1308，2015

4）松見文明・他：疾患ごとの救急処置法・処方—炎症・感染症—急性喉頭蓋炎．耳喉頭頸85：216-220，2013

5）橋本大門・他：急性喉頭蓋炎237例の臨床的検討．日気管食道会報55：235-252，2004

6）大脇成広：急性喉頭蓋炎の迅速な治療法と気道確保．MB ENT 192：121-126，2016