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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科91巻5号

2019年04月発行

文献概要

増刊号 救急・当直マニュアル—いざというときの対応法 Ⅳ.救急外来・当直での処置と治療 急性症状を示す聴覚器疾患

前庭神経炎

著者: 稲垣太郎1

所属機関: 1東京医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科

ページ範囲:P.254 - P.259

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当直医へのコール

●当直医にコールされる典型的な症例は,下記のようなものである。

 ・46歳,男性。急激に発症した回転性のめまい。

 ・休んでも改善せず,吐き気も伴っていたため,救急車を要請し搬送された。

 ・難聴や耳鳴の訴えはなく,頭部CTでも異常所見はなかった。

 ・激しい眼振が続いているとのことで耳鼻咽喉科当直医がコールされた。

参考文献

1)日本めまい平衡医学会診断基準化委員会(編):めまいの診断基準化のための資料,診断基準2017年改定.Equilibrium Res 76:233-241,2017
2)Kim HA, et al:Otolith dysfunction in vestibular neuritis:recovery pattern and a predictor of symptom recovery. Neurology 70:449-453, 2008
3)Murofushi T, et al:The site of lesion in“vestibular neuritis”:study by galvanic VEMP. Neurology 61:417-418, 2003
4)Hotson JR, et al:Acute vestibular syndrome. N Engl J Med 339:680-685, 1998
5)Kattah JC, et al:HINTS to diagnose stroke in the acute vestibular syndrome:three-step bedside oculomotor examination more sensitive than early MRI diffusion-weighted imaging. Stroke 40:3504-3510, 2009
6)Newman-Toker DE, et al:HINTS outperforms ABCD2 to screen for stroke in acute continuous vertigo and dizziness. Acad Emerg Med 20:986-996, 2013
7)北原 糺・他:前庭神経炎に対するステロイド治療の効果に関する検討.日耳鼻104:1059-1064,2001

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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