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文献概要
増刊号 救急・当直マニュアル—いざというときの対応法 Ⅴ.当直での術後急変への対応
内視鏡下鼻副鼻腔手術後の発熱・意識障害
著者: 平野康次郎1
所属機関: 1昭和大学医学部耳鼻咽喉科学講座
ページ範囲:P.312 - P.317
文献購入ページに移動当直医へのコール
●病棟から当直医に「鼻の手術後の患者さんが高熱になり意識がありません!」とコールがあったときには,まず次のようなことを考えるべきである。
・髄液漏から発生した髄膜炎や脳炎。
・黄色ブドウ球菌の毒素によるtoxic shock syndrome(TSS)。
・発熱と意識障害が別の病態により発生している可能性もあり,意識障害を起こす鑑別疾患の除外も必要である。
●コールの内容で重要なものは次のような情報である。
①ショックになっているか
②活動性の鼻出血はあるか
③意識障害は一過性であるか,現在も続いているか
④末梢静脈確保がされているか
⑤術後何日目か
⑥鼻内パッキングは入っているのか
⑦意識障害を起こすような既往歴をもっているか
●病棟から当直医に「鼻の手術後の患者さんが高熱になり意識がありません!」とコールがあったときには,まず次のようなことを考えるべきである。
・髄液漏から発生した髄膜炎や脳炎。
・黄色ブドウ球菌の毒素によるtoxic shock syndrome(TSS)。
・発熱と意識障害が別の病態により発生している可能性もあり,意識障害を起こす鑑別疾患の除外も必要である。
●コールの内容で重要なものは次のような情報である。
①ショックになっているか
②活動性の鼻出血はあるか
③意識障害は一過性であるか,現在も続いているか
④末梢静脈確保がされているか
⑤術後何日目か
⑥鼻内パッキングは入っているのか
⑦意識障害を起こすような既往歴をもっているか
参考文献
1)Rombout J, et al:Complications in sinus surgery and new classification proposal. Am J Rhinol 15:363-370, 2001
2)重田泰史・他:内視鏡下鼻内手術における術中副損傷および術後合併症の検討.日耳鼻115:22-28,2012
3)Wormald PJ:Endoscopic sinus surgery. Anatomy, three-dimensional reconstruction, and surgical technique. Thieme, Stuttgart, 2008
4)鴻 信義:鼻性髄液漏閉鎖術のコツ.JOHNS 31:215-218,2015
5)大西俊郎・他:内視鏡的副鼻腔手術.メジカルビュー,東京,1996
6)聖路加国際病院内科チーフレジデント(編):内科レジデントの鉄則 第2版.医学書院,東京,2012
7)日本神経学会・他(監):細菌性髄膜炎診療ガイドライン2014.南江堂,東京,2015
8)Mandell LA, et al:Infectious Diseases Society of America/American Thoracic Society consensus guidelines on the management of community-acquired pneumonia in adults. Clin Infect Dis 44:S27-72, 2007
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