文献詳細
原著
再発性早期胃管癌に合併した下咽頭梨状陥凹癌の1例
著者: 西村省吾1 菅原一真1 堀健志1 竹本洋介1 樽本俊介1 津田潤子1 廣瀬敬信1 山下裕司1
所属機関: 1山口大学大学院医学系研究科耳鼻咽喉科学
ページ範囲:P.478 - P.482
文献概要
近年,内視鏡機器が発達し,narrow band imaging(NBI)により病巣をbrownish areaとして認識することで,より早期の咽頭癌の発見が増えてきている1)。また,食道癌の治療成績の向上に伴い胃管癌の検出が認められるようになったが,胃管癌の経過観察中に下咽頭癌が同時に発見された報告は少ない。
今回われわれは,食道癌術後に再発を繰り返す胃管癌の経過観察中に下咽頭梨状陥凹癌が発生し,当院消化器内科と同時手術を施行した1例を経験したので,文献的考察を加えて報告する。
参考文献
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