文献詳細
特集 甲状腺腫瘍の診療最前線
《治療法の最近の動向》
内視鏡下甲状腺手術—video-assisted neck surgery(VANS法)
著者: 野村研一郎1
所属機関: 1旭川医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科
ページ範囲:P.561 - P.565
文献概要
●内視鏡下甲状腺手術は2018年度より良性腫瘍,悪性腫瘍ともに保険収載となった。ただし,実施には施設基準を満たす必要がある。
●さまざまなアクセス部位からの術式があるが,国内では前胸部外側からアクセスするVANS法が最も普及している。
●VANS法では良性結節性甲状腺腫,甲状腺容量がそれほど大きくないバセドウ病,早期の分化癌が適応となる。
●VANS法はラーニングカーブが安定後は片葉切除を2時間以内で行うことが可能であり,合併症の発生頻度も通常手術と変わらない。
参考文献
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