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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科91巻9号

2019年08月発行

文献概要

特集 内視鏡下鼻副鼻腔手術—エキスパートに学ぶスタンダードな手術手技(特別付録web動画)

篩骨洞手術—基板の開放,篩骨蜂巣の完全な除去

著者: 吉川衛1

所属機関: 1東邦大学医療センター大橋病院耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.724 - P.728

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POINT

●篩骨洞は,眼窩や頭蓋が隣接し,迷路のような構造をしているため,画像検査により解剖学的な特徴を必ず術前に確認しておく。

●解剖学的な安全領域と危険領域を認識しながら手術操作を行う。

●病的粘膜は鉗除するが,粘骨膜は残して骨を露出しないよう丁寧に手術操作を行う。

●病態の再燃を予防するためには,篩骨蜂巣を完全に除去し,篩骨洞を単一の空洞にする単洞化が必要である。


*本論文中,動画マークのある箇所につきましては,関連する動画を見ることができます(公開期間:2022年8月)。

参考文献

1)森山 寛:慢性副鼻腔炎に対する内視鏡下鼻内手術.医のあゆみ187:159-162,1998
2)Okushi T, et al:Impact of residual ethmoidal cells on postoperative course after endoscopic sinus surgery for chronic rhinosinusitis. Auris Nasus Larynx 39:484-489, 2012
3)柳 清:慢性副鼻腔炎に対する内視鏡下鼻内手術後の予後に関する研究.耳展41:15-37,1998
4)Kuhn FA:Chronic frontal sinusitis:the endoscopic frontal recess approach. Oper Tech Otolayngol Head Neck Surg 7:222-229, 1996
5)Wormald PJ, et al:The international frontal sinus anatomy classification(IFAC)and classification of the extent of endoscopic frontal sinus surgery(EFSS). Int Forum Allergy Rhinol 6:677-696, 2016
6)森山 寛・他(編):内視鏡下鼻内副鼻腔手術—副鼻腔疾患から頭蓋底疾患まで.医学書院,東京,2015

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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