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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科91巻9号

2019年08月発行

文献概要

特集 内視鏡下鼻副鼻腔手術—エキスパートに学ぶスタンダードな手術手技(特別付録web動画)

内視鏡下鼻中隔手術—Killian法とhemitransfixion法

著者: 飯村慈朗1

所属機関: 1東京歯科大学市川総合病院耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.754 - P.759

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POINT

●Killian法での鼻中隔矯正術では,前彎や上彎,外鼻の矯正は困難である。

●鼻中隔矯正術による外鼻変形を起こさないためには,L-strutやkeystone areaの温存が重要である。

●前彎の矯正が必要かどうかは,鼻内所見から,Killian切開部より前方の彎曲が残存しても問題がないかを視診・触診で判断する。

●前彎の高度彎曲・脱臼症例に対するhemitransfixion法では,前鼻棘から軟骨を離断し,軟骨の長さ・高さ調節をする。

●残すべき軟骨が彎曲している症例や脆弱(亀裂が入っている場合など)な症例には,batten graftを当て補強・直線化する。


*本論文中,動画マークのある箇所につきましては,関連する動画を見ることができます(公開期間:2022年8月)。

参考文献

1)Jang YJ:Rhinoplasty and septoplasty. Koonja Publishing Inc, Seoul, 2014, pp75-92
2)飯村慈朗:鼻中隔手術—鼻閉に対する術式の変遷.日耳鼻120:1424-1432,2017
3)Nakayama T, et al:Endoscopic single-handed septoplasty with batten graft for caudal septum deviation. Auris Nasus Larynx 41:441-445, 2014
4)Iimura J, et al:A new“J septoplasty”technique for correction of mild caudal septal deviation. Auris Nasus Larynx, 2019[in press]

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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