文献詳細
原著
頸部リンパ節生検術に際し,悪性リンパ腫を疑う術前データについて
著者: 實川純人12 山﨑徳和3 高野賢一2
所属機関: 1KKR札幌医療センター耳鼻咽喉科 2札幌医科大学耳鼻咽喉科 3函館五稜郭病院耳鼻咽喉科
ページ範囲:P.80 - P.84
文献概要
頸部リンパ節腫脹は,耳鼻咽喉科の日常診療において遭遇する機会の多い症状の1つである。その多くが細菌感染やウイルス感染による炎症性疾患であり,抗菌薬の投与や消炎治療により軽快するものが多い。しかし悪性リンパ腫や悪性腫瘍のリンパ節転移などの悪性疾患も存在し,診断のために手術を行うべきか,経過観察をすべきか迷う症例にしばしば遭遇する。そこで,診断のためにリンパ節生検を行うかどうか判断するための指標を見出すことを目的とし,悪性リンパ腫の鑑別のため頸部リンパ節生検術を施行した85例について検討した。
参考文献
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