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特集 今さら聞けない自己免疫疾患の基礎知識
好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(EGPA)—耳鼻咽喉科疾患とのオーバーラップ
著者: 坂下雅文1
所属機関: 1福井大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科
ページ範囲:P.808 - P.811
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●好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(EGPA)はANCA関連疾患のうちの一つである。
●喘息,好酸球性副鼻腔炎が中心の気管支喘息相がある。
●血管炎相に進行すると四肢のしびれが出現する。
●耳鼻咽喉科医は血管炎への進行を早期に捉えて適切な診療科へコンサルトすることが大切である。
●好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(EGPA)はANCA関連疾患のうちの一つである。
●喘息,好酸球性副鼻腔炎が中心の気管支喘息相がある。
●血管炎相に進行すると四肢のしびれが出現する。
●耳鼻咽喉科医は血管炎への進行を早期に捉えて適切な診療科へコンサルトすることが大切である。
参考文献
1)有村義宏:血管炎の歴史 疾患概念と分類.日本臨床76:7-17,2018
2)有村義宏:ANCA関連血管炎診療の進歩 Overview.日サルコイドーシス肉芽腫会誌39:19-24,2019
3)Furuta S, et al:Update on eosinophilic granulomatosis with polyangiitis. Allergol Int 68:430-436, 2019
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6)大岩 寛・他:好酸球性多発血管炎性肉芽腫症の末梢・中枢神経障害 問診と身体所見の役割.日臨76(増刊6):554-561,2018
7)厚生労働科学研究費補助金難治性疾患等政策研究事業(難治性疾患政策研究事業)(編):ANCA関連血管炎診療ガイドライン2017.診断と治療社,東京,2017
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10)日本耳科学会(編):ANCA関連血管炎性中耳炎(OMAAV)診療の手引き.金原出版,東京,2016
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