文献詳細
特集 Voiceを診る—音声障害を知ろう!〔特別付録Web動画〕
《総論》
文献概要
POINT
●音声障害とは,音質,声の高さ,声の大きさ,発声努力などの変化により,コミュニケーションを損なう,あるいは声のQOLが低下することである。
●「音声障害診療ガイドライン2018年版」による音声障害分類表の大分類では,音声障害をきたす基礎疾患をもとに9つに分類された。
●ガイドライン分類は,喉頭所見をもとにした,器質性音声障害と機能性音声障害の分類ではない。
●音声障害は,年齢・性別,社会生活習慣,飲酒・喫煙歴,種々の既往症などが影響し,職業では教師に多い。
●音声障害の治療目的で受診する患者の原因疾患は,声帯麻痺,声帯ポリープ,声帯結節,声帯溝症などが多い。
●音声障害とは,音質,声の高さ,声の大きさ,発声努力などの変化により,コミュニケーションを損なう,あるいは声のQOLが低下することである。
●「音声障害診療ガイドライン2018年版」による音声障害分類表の大分類では,音声障害をきたす基礎疾患をもとに9つに分類された。
●ガイドライン分類は,喉頭所見をもとにした,器質性音声障害と機能性音声障害の分類ではない。
●音声障害は,年齢・性別,社会生活習慣,飲酒・喫煙歴,種々の既往症などが影響し,職業では教師に多い。
●音声障害の治療目的で受診する患者の原因疾患は,声帯麻痺,声帯ポリープ,声帯結節,声帯溝症などが多い。
参考文献
1)Schwartz SR, et al:Clinical practice guideline:Hoarseness(Dysphonia). Otolaryngol Head Neck Surg 141(3 suppl 2):S1-S31, 2009
2)Stachler RJ, et al:Clinical practice guideline:Hoarseness(Dysphonia)(update). Otolaryngol Head Neck Surg 158(suppl 1):S1-S42, 2018
3)Verdolini K, et al(eds):Classification manual for voice disorders-Ⅰ. Psychology Press, New York, 2006, pp19-26
4)日本音声言語医学会・他(編):音声障害診療ガイドライン 2018年版.金原出版,東京,2018
5)Roy N, et al:Voice disorders in the general population:prevalence, risk factors, and occupational impact. Laryngoscope 115:1988-1995, 2005
6)Roy N, et al:Prevalence of voice disorders in teachers and the general population. J Speech Lang Hear Res 47:281-293, 2004
7)佐藤克郎・他:当科音声外来19年間の疾患分布と成年の音声機能検査成績の検討.日気食会報59:330-337,2008
8)Behlau M, et al:Epidemiology of voice disorders in teachers and nonteachers in Brazil:prevalence and adverse effects. J Voice 26:665.e9-18, 2012
9)庄野佐和子・他:人間ドックを受診した公立学校教師における嗄声症状の自覚頻度の検討.音声言語医50:265-273,2009
10)兵頭政光・他:Voice Handicap Index日本語版を用いた学校教員における音声障害のアンケート調査.音声言語医51:305-310,2010
11)松本かおり・他:職業の違いによる音声障害のリスクについての検討—自覚的評価および客観的評価による分析.音声言語医56:315-320,2015
12)Roy N, et al:Voice disorders in the elderly:a national database study. Laryngoscope 126:421-428, 2016
掲載誌情報