icon fsr

文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科92巻11号

2020年10月発行

特集 Voiceを診る—音声障害を知ろう!〔特別付録Web動画〕

《総論》

音響分析とその評価・診断

著者: 上羽瑠美1

所属機関: 1東京大学大学院医学系研究科外科学専攻感覚運動機能講座耳鼻咽喉科・頭頸部外科学分野

ページ範囲:P.878 - P.884

文献概要

POINT

●声の質の評価方法には,聴覚に基づく主観的な評価方法と,音響分析により音質の異常を客観的および数量的に評価する方法がある。

●音響分析は,音声信号を解析して音声障害の定量的評価を行い,嗄声の程度などを数値化して示すことができるため,音声障害の病態や治療効果判定に有用な客観的評価法である。

●音響分析では,音声信号のさまざまな要素について解析ソフトウェアで分析し,各種音響パラメータを数値やパターンとして表示することができる。

参考文献

1)牧山 清:嗄声の聴覚心理的評価(GRBAS尺度).日耳鼻11:930-931,2012
2)日本音声言語医学会・他(編):音声障害診療ガイドライン 2018年版.金原出版,東京,2018
3)細川清人・他:音響分析の概念と実際.喉頭28:78-87,2016
4)井手美稀・他:Multi-Dimensional Voice Program(MDVP)およびPraatを用いた音響分析結果の比較.音声言語医60:214-219,2019
5)今泉 敏・他:音声検査症例集—音響分析による音声検査.ペンタックスメディカル https://www.marubun.co.jp/product/system/8ids6e000000akon.html
6)Mathew MM, et al:Soft phonation index—a sensitive parameter? Indian J Otolaryngol Head Neck Surg 61:127-130, 2009
7)小池靖夫:音声治療学—音声障害の診断と治療.金原出版,東京,1999,pp33-36

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら