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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科92巻11号

2020年10月発行

特集 Voiceを診る—音声障害を知ろう!〔特別付録Web動画〕

《音声障害の診断・治療・リハビリテーション》

声帯結節,声帯囊胞

著者: 楠山敏行1

所属機関: 1東京ボイスクリニック

ページ範囲:P.890 - P.895

文献概要

POINT

●音声障害をきたす疾患のうち声帯結節および声帯囊胞について概説した。

●声帯結節の治療法の選択においては病悩期間の問診が重要である。

●声帯囊胞の症例における注目すべきポイントとしては,声の職業性,音声酷使の有無,組織型による臨床像の相違が挙げられる。

●音声障害では患者の希望を重視し,合併症に留意し,声帯病変が症状に反映されているかを正確に把握したうえで治療に臨むことが肝要である。


*本論文中,動画マークのある箇所につきましては,関連する動画を見ることができます(公開期間:2023年10月)。

参考文献

1)廣瀬 肇:音声障害の臨床.インテルナ出版,東京,1998,pp76-77
2)楠山敏行・他:歌唱者における上咽頭炎による音声障害.音声言語医58:333-338,2017
3)Hopkins C, et al:Acid reflux treatment for hoarseness. Cochrane Database Syst Rev(1):CD005054, 2006
4)楠山敏行・他:声帯結節の臨床的検討.音声言語医49:149-154,2008
5)四倉淑枝:声帯結節に対する音声治療の研究.日耳鼻90:1387-1401,1987
6)城本 修:音声障害のリハビリテーション(音声治療).日耳鼻121:193-200,2018
7)Verdolini-Marston K, et al:Effect of hydration treatments on laryngeal nodules and polyps and related voice measures. J Voice 21:80-91, 2007
8)Titze IR, et al:Vocal dose measures:Quantifying accumulated vibration exposure in vocal fold tissues. J Speech Lang Hear Res 46:919-932, 2003
9)日本音声言語医学会・他(編):音声障害診療ガイドライン2018年版.金原出版,東京,2018,pp43-45(音声治療)
10)楠山敏行・他:当センターにおける音声障害の統計的観察—声の職業性と喫煙習慣を中心に.音声言語医51:318-323,2010
11)楠山敏行・他:声帯囊胞の臨床的検討—類表皮囊胞と貯留囊胞の比較を中心に.音声言語医51:311-317,2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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