文献詳細
特集 カラー術中写真でよくわかる 達人による頭頸部がん拡大切除
《喉頭・咽頭手術》
文献概要
POINT
●輪状軟骨上喉頭切除術(supracricoid laryngectomy)は喉頭亜全摘術の1つであり,高い根治性と社会復帰可能な機能温存の両立を可能とする術式である。
●手術の目的を達成するには,喉頭の解剖・機能と術式の特性を理解した適切な症例選択と切除が重要である。
●腫瘍進展範囲の術前評価と術中所見との間には乖離が生じうるため,喉頭全摘出術への術中移行の可能性について術前に同意を得る必要がある。
●良好な視野を確保しながら,切除安全域と術後機能の両方に留意した綿密な操作を行うことが良好な手術成績に繋がる。
*本論文中,動画マークのある箇所につきましては,関連する動画を見ることができます(公開期間:2023年12月)。
●輪状軟骨上喉頭切除術(supracricoid laryngectomy)は喉頭亜全摘術の1つであり,高い根治性と社会復帰可能な機能温存の両立を可能とする術式である。
●手術の目的を達成するには,喉頭の解剖・機能と術式の特性を理解した適切な症例選択と切除が重要である。
●腫瘍進展範囲の術前評価と術中所見との間には乖離が生じうるため,喉頭全摘出術への術中移行の可能性について術前に同意を得る必要がある。
●良好な視野を確保しながら,切除安全域と術後機能の両方に留意した綿密な操作を行うことが良好な手術成績に繋がる。
*本論文中,動画マークのある箇所につきましては,関連する動画を見ることができます(公開期間:2023年12月)。
参考文献
1)宮本俊輔・他:喉頭亜全摘出術(supracricoid laryngectomy)の適応と限界—切除線の観点からみた検討.喉頭31:84-91,2019
2)Laccourreye H, et al:Supracricoid laryngectomy with cricohyoidoepiglottopexy:a partial laryngeal procedure for glottic carcinoma. Ann Otol Rhinol Laryngol 99:421-426, 1990
3)Succo G, et al:Supratracheal partial laryngectomy with tracheohyoidoepiglottopexy(open partial horizontal laryngectomy type Ⅲa+cricoarytenoid unit):surgical technique illustrated in the anatomy laboratory. Head Neck 39:392-398, 2017
4)Nakayama M, et al:Inverted epiglottis:a postoperative complication of supracricoid laryngectomy with cricohyoidoepiglottopexy. Auris Nasus Larynx 37:609-614, 2010
掲載誌情報