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原著
当院での小児睡眠時無呼吸症候群に対する術後経過の検討(第2報)—身体に与える影響について
著者: 山本圭介12 三谷健二1 鎌倉綾1 岩橋利彦1 佐々木崇博13 堀田沙矢香14 野口夏衣15 河崎浩子16 金井悠13 秋田佳名子1 宣原佳奈1
所属機関: 1市立豊中病院耳鼻いんこう科 2東京女子医科大学八千代医療センター耳鼻咽喉科・小児耳鼻咽喉科 3大阪大学大学院医学系研究科感覚器外科学耳鼻咽喉科 4市立東大阪医療センター耳鼻咽喉科 5市立池田病院耳鼻咽喉科 6大阪母子医療センター耳鼻咽喉科
ページ範囲:P.175 - P.179
文献購入ページに移動小児睡眠時無呼吸症候群(小児OSAS)の原因として口蓋扁桃肥大,アデノイド増殖症があるが,両側口蓋扁桃摘出術+アデノイド切除術(T&A)が奏効し,多くの症例で睡眠障害が改善することは知られている1)。また睡眠障害は,小児の発育発達にさまざまな形で影響しており,小児OSASにおいても,手術により身体発育が改善するといわれている。
既報により,当院で行っているOSAS児へのT&Aにおいて,術前と術後1年での臨床症状の改善について検討し,過去の報告と同様に良好な結果であることを確認した2)。今回,臨床症状の長期的な改善が得られていることをふまえて,術前と術後3年間(1年ごと)の身長・体重を追跡し,術後の治療効果を明らかにしたので,若干の文献的考察を加えて報告する。
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