文献詳細
原著
文献概要
はじめに
気管Tチューブ(以下,Tチューブ)は,1965年にMontgomery1)により報告されて以降,主に気管狭窄に対するステント治療として広く使用されている。Tチューブは閉塞や感染などの合併症を考慮して,定期的に交換が行われることが一般的である。今回われわれは,28年間同一のTチューブが留置されていた症例を経験したので,文献的考察を加えて報告する。
気管Tチューブ(以下,Tチューブ)は,1965年にMontgomery1)により報告されて以降,主に気管狭窄に対するステント治療として広く使用されている。Tチューブは閉塞や感染などの合併症を考慮して,定期的に交換が行われることが一般的である。今回われわれは,28年間同一のTチューブが留置されていた症例を経験したので,文献的考察を加えて報告する。
参考文献
1)Montgomery WW:T-tube tracheal stent. Arch Otolaryngol 82:320-321, 1965
2)Montgomery WW:Silicone tracheal T-tube. Ann Otol Rhinol Laryngol 83:71-75, 1974
3)岸岡睦子・他:当科におけるTチューブの使用経験.日気食会報45:419-423,1994
4)岩武博也・他:Tチューブを要した喉頭,気管狭窄の3症例.頭頸部外科2:141-145,1992
5)末永 通・他:長期装着したシリコン製Tチューブの安定性について.日気食会報39:521-524,1988
6)Prasanna Kumar S, et al:Role of Montgomery T-tube stent for laryngotracheal stenosis. Auris Nasus Larynx 41:195-200, 2014
7)八木千裕・他:小児気管カニューレ抜去困難症の1例.頭頸部外科25:303-309,2015
8)小川 真・他:気管挿管・気管切開後に生じた成人喉頭気管狭窄症例の臨床的検討.日気食会報65:305-313,2014
9)塩谷彰浩:気管孔のとじ方,気管孔の拡大.耳喉頭頸81:128-132,2009
10)村上 泰:再建部位による再建材料の選択と再建方法—気管の再建.耳喉頭頸71:157-166,1999
11)金子繭子・他:欠損が比較的軽度な気管皮膚瘻の治療経験.創傷7:15-19,2016
12)富岡利文・他:気管切開孔の経過追跡—切開孔は閉鎖できているのか? 耳鼻臨床101:871-876,2008
掲載誌情報