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特集 耳鼻咽喉科医が知っておくべきワクチン医療
わが国のワクチン行政の現状と将来
著者: 小川郁1
所属機関: 1慶應義塾大学医学部耳鼻咽喉科学教室
ページ範囲:P.302 - P.305
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●ワクチン接種は歴史的,社会的にみて大きな効果を示しているが,その副作用も散見され,わが国のワクチン・ギャップの一因となっている。
●2013年以降,ワクチン・ギャップ是正に向けて定期接種ワクチンの追加などが行われたが,わが国のワクチン行政の問題点として任意接種という区分の存在がある。かなり以前に認可された小児に有用なワクチンであっても,依然として任意接種のままのものがある。
●定期接種化を妨げる要因として,①同時接種の制約,②他の予防接種との間隔の制約,③発熱時の予防接種の中止,がある。
●ワクチン接種は歴史的,社会的にみて大きな効果を示しているが,その副作用も散見され,わが国のワクチン・ギャップの一因となっている。
●2013年以降,ワクチン・ギャップ是正に向けて定期接種ワクチンの追加などが行われたが,わが国のワクチン行政の問題点として任意接種という区分の存在がある。かなり以前に認可された小児に有用なワクチンであっても,依然として任意接種のままのものがある。
●定期接種化を妨げる要因として,①同時接種の制約,②他の予防接種との間隔の制約,③発熱時の予防接種の中止,がある。
参考文献
1)岡部信彦:予防接種・ワクチンの歴史.JOHNS 31:545-548,2015
2)齋藤昭彦:小児に対する予防接種.臨と研96:129-134,2019
3)日本小児科学会:日本小児科学会が推奨する予防接種スケジュール(2020年1月版) http://www.jpeds.or.jp/modules/activity/index.php?content_id=138
4)国立感染症研究所:おたふくかぜワクチンに関するファクトシート(平成22年7月7日版)
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