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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科92巻4号

2020年04月発行

文献概要

特集 耳鼻咽喉科医が知っておくべきワクチン医療 《各種ワクチンの最新動向》

インフルエンザ菌ワクチン

著者: 伊藤真人1

所属機関: 1自治医科大学 とちぎ子ども医療センター小児耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.342 - P.345

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POINT

●b型インフルエンザ菌(Hib)は病原性が強く,乳幼児を中心に侵襲性インフルエンザ菌感染症(IHD:髄膜炎,敗血症,急性喉頭蓋炎,化膿性関節炎,骨髄炎,心外膜炎)などの重症感染症の主要な原因菌となる。

●Hibワクチンが導入される以前には,IHDの88.6%はHibによるものであり,病型として細菌性髄膜炎,菌血症が多かった。

●Hibワクチンが定期接種となり普及した結果,IHD全体が劇的に減少した。

●Hibワクチンは安全性が高いと評価されている。副反応の主体は非重篤な局所反応であり,全身性の副反応は稀である。

●Hibワクチンの接種対象者は,2か月以上5歳未満の小児であり,3回の初回接種のみでは十分な免疫効果が得られないことから,4回目の追加免疫が重要である。

参考文献

strains recovered from Japanese paediatric patients with incasive infection. Clin Microbiol Infect 10:895-898, 2004
2)国立感染症研究所:感染症法に基づく侵襲性インフルエンザ菌感染症の届け出状況,2013〜2018年.http://www.niid.go.jp/niid/ja/ihd-m/ihd-idwrs/8609-ihd-20190221.html

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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