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増刊号 フローチャートと検査一覧で ひと目でわかる耳鼻咽喉科診療 1.耳科編
顔面痙攣—眼瞼痙攣,眼瞼ミオキミア,心因性,チック
著者: 小田桐恭子1 濵田昌史1
所属機関: 1東海大学医学部耳鼻咽喉科
ページ範囲:P.94 - P.97
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●特発性(一次性)片側性顔面痙攣の原因は,顔面神経根出口領域(root exit zone)での血管による圧迫説が有力であり(神経血管圧迫症候群),後下小脳動脈や脳底動脈などが責任血管となる.
●二次性顔面痙攣である顔面神経麻痺後遺症,腫瘍,血管奇形,眼瞼痙攣,眼瞼ミオキミアなどとの鑑別が重要であり,詳細な問診と診察でおおよその鑑別は可能であるが,確定診断にはMRI検査が必須である.
●治療については,内服薬による薬物療法の有効性は乏しいため,神経血管減圧術(いわゆるJannetta手術)が行われてきたが,近年,ボツリヌストキシン治療が急速に普及した.
●特発性(一次性)片側性顔面痙攣の原因は,顔面神経根出口領域(root exit zone)での血管による圧迫説が有力であり(神経血管圧迫症候群),後下小脳動脈や脳底動脈などが責任血管となる.
●二次性顔面痙攣である顔面神経麻痺後遺症,腫瘍,血管奇形,眼瞼痙攣,眼瞼ミオキミアなどとの鑑別が重要であり,詳細な問診と診察でおおよその鑑別は可能であるが,確定診断にはMRI検査が必須である.
●治療については,内服薬による薬物療法の有効性は乏しいため,神経血管減圧術(いわゆるJannetta手術)が行われてきたが,近年,ボツリヌストキシン治療が急速に普及した.
参考文献
1)片山泰朗・他;日本神経治療学会治療指針作成委員会:標準的神経治療:片側顔面痙攣.神経治療25:477-493,2008
2)稲村博雄・他:顔面痙攣.耳喉頭頸91:327-329,2019
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