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増刊号 フローチャートと検査一覧で ひと目でわかる耳鼻咽喉科診療 2.鼻科編
鼻出血—オスラー病,多発血管炎性肉芽腫症,血液疾患,高血圧,薬剤性鼻出血,特発性鼻出血
著者: 加納康太郎1
所属機関: 1総合病院聖隷浜松病院耳鼻咽喉科
ページ範囲:P.148 - P.152
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●鼻出血は耳鼻咽喉科領域でよく診る救急疾患の1つであり,大半が誘因のない特発性鼻出血である.しかし,そのなかに稀ではあるが見逃してはならない疾患が存在する.
●時として止血が得られた時点で満足し,精査を怠ってしまうことで,その原因となる疾患を見逃す危険性がある.
●止血処置を行いながら,効率よく問診・身体診察を行い,疑わしい鼻出血に対しては精査を進めていくことで,その背景にある疾患を早期に発見することが必要となる.
●鼻出血は耳鼻咽喉科領域でよく診る救急疾患の1つであり,大半が誘因のない特発性鼻出血である.しかし,そのなかに稀ではあるが見逃してはならない疾患が存在する.
●時として止血が得られた時点で満足し,精査を怠ってしまうことで,その原因となる疾患を見逃す危険性がある.
●止血処置を行いながら,効率よく問診・身体診察を行い,疑わしい鼻出血に対しては精査を進めていくことで,その背景にある疾患を早期に発見することが必要となる.
参考文献
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