文献詳細
増刊号 フローチャートと検査一覧で ひと目でわかる耳鼻咽喉科診療
3.口腔・咽喉頭編
味覚障害—亜鉛欠乏症,鉄欠乏症,ビタミンB12・葉酸欠乏,薬剤性味覚障害,医原性味覚障害,特発性味覚障害
著者: 任智美1
所属機関: 1兵庫医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科
ページ範囲:P.170 - P.174
文献概要
●味覚障害の障害部位を,受容器,末梢神経,中枢神経(疾患性,機能異常),心因性,口腔乾燥などの伝達障害に分けて考える.
●味覚機能検査は煩雑な一面をもつため,自覚症状と一致しない場合,安定しない場合は再施行,または全口腔法などを施行し,総合的に味覚機能を評価する.
●受容器障害は微量元素・ビタミンなどの欠乏の有無をチェックし,不足があれば補充療法を行う.
●訴えは味覚異常でも舌痛症に病態や治療法が類似した自発性異常味覚が存在するため,口腔異常感症に準じた対応が必要となる.
参考文献
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