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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科92巻5号

2020年04月発行

文献概要

増刊号 フローチャートと検査一覧で ひと目でわかる耳鼻咽喉科診療 3.口腔・咽喉頭編

構音障害—器質性構音障害(舌小帯短縮症,口唇口蓋裂,口腔・咽頭腫瘍),運動障害性構音障害(神経筋疾患,脳血管障害,脳腫瘍),機能性構音障害,言語発達遅延・聴覚障害に伴う構音障害

著者: 二藤隆春1

所属機関: 1埼玉医科大学総合医療センター耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.180 - P.185

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ここを押さえておこう

●構音障害とは,声帯で生成された喉頭原音を,声道の形態を変化させて言語音に変換する動作の異常であり,原因と病態により,器質性構音障害,運動障害性構音障害,機能性構音障害に分類される.

●発音の不明瞭さを主訴に外来受診する患者には,原疾患の診断・治療後である場合とそうでない場合があり,後者では神経筋疾患,粘膜下口蓋裂,機能性構音障害などを見逃さないようにする.

●通常の診察で異常が確認されなくても,患者の訴えがある限り,言語聴覚士による精査や専門科による原因検索につなげる.

●鼻咽腔閉鎖不全による共鳴障害(開鼻声)と子音の歪みも併存することが多く,一緒に評価する.

参考文献

1)阿部雅子:構音障害の臨床 改訂第2版.金原出版,東京,2008,pp36-41
2)松田光悦:粘膜下口蓋裂の手術方法.小児口腔外19:105-109,2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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