耳鼻咽喉科・頭頸部外科92巻5号

2020年04月発行

増刊号 フローチャートと検査一覧で　ひと目でわかる耳鼻咽喉科診療

3．口腔・咽喉頭編

頸部腫脹—深頸部膿瘍・降下性縦隔炎，頸部リンパ節炎，頸部リンパ節結核，亜急性壊死性リンパ節炎，頸部放線菌症

著者： 渡辺哲生¹

所属機関： ¹大分大学医学部耳鼻咽喉科学講座

ページ範囲：P.228 - P.233

文献概要

ここを押さえておこう

●頸部腫脹をみた際に，腫脹か腫瘤かを鑑別する．

●腫脹であれば炎症性病変を主に考える．

●腫瘤であれば先天性・発育異常，炎症，腫瘍，外傷を考える．

参考文献

1）渡辺哲生：解剖から見た扁桃周囲膿瘍・深頸部膿瘍．口咽科29：9-17，2016

2）大堀純一郎：降下性縦隔炎の現状と課題 耳鼻咽喉科領域（臨床）．専門医通信56：15-20，2018

3）杉山喜一：当科における小児頸部リンパ節炎の検討．口咽科27：153-156，2014

4）宮丸 悟：炎症性リンパ節炎．JOHNS 34：1689-1692，2018

5）楠 威志：近年の結核の動向と頸部リンパ節結核の診療ポイント．耳鼻臨床111：786-787，2018

6）井口広義：耳鼻咽喉科診療における結核—頸部リンパ節結核を中心に．耳鼻臨床108：887-895，2015

7）花川浩之：組織球性壊死性頸部リンパ節炎．JOHNS 33：1635-1638，2017

8）北村 充：異なる経過をたどった頸部顔面放線菌症の2例—91例の文献的考察をふまえて—．耳鼻臨床111：317-329，2018

9）中田誠一：リンパ節炎．耳喉頭頸86：280-287，2014

10）Brook I：Treatment of actinomycosis. UpToDate, 2019　https://www.uptodate.com/contents/treatment-of-actinomycosis